
店舗を新しく出店するときや、テナントを募集する際、「完成後にどんな空間になるのか」を正しく伝えることはとても重要です。
しかし、図面だけを見せても、「本当に広く感じるのか」「天井は低く見えないのか」「おしゃれな雰囲気になるのか」など、なかなか図面からイメージしてもらうのは難しいのが実情です。
そこで役立つのが「店舗パース」です。
店舗パースを制作すれば、図面を元に完成後の店舗を写真のように再現することができます。
関係者全員が同じ完成イメージを共有できるため、オーナー・設計者・施工会社・テナント候補者など関係者同士の認識のズレを防ぐことができるのです。
本記事では、そんな店舗パースについて、制作するメリットや注意点などをわかりやすく解説します。
店舗のCGパース制作でお困りの場合は、私たち「LAY arChi(レイアーキ)」にご相談ください。
企画段階からのご相談や、図面が揃っていない状態でのご依頼にも柔軟に対応いたします。
店舗パースとは

店舗パースとは、図面を元に、完成後の店舗の内観や外観を再現した画像のことです。
図面だけでは想像しにくい空間の広さや壁や床の仕上がりの色味や家具や什器の配置したときの状態も確認することができます。
店舗パースを制作するメリット

店舗パースを作ると、完成前に「本当にこの計画で大丈夫か?」など実際に店舗の内観・外観を確認しなければ見られないような内容を事前に確認できます。
制作するメリットは次の4つです。
- 空間が狭く感じないか確認できる
- 仕上げ材の色味や家具・什器との組み合わせを事前にチェックできる
- 照明の雰囲気をシミュレーションできる
- 動きやすいレイアウトかどうか検証できる
それぞれ、わかりやすく説明します。
空間が狭く感じないか確認できる
図面上では問題なく見えても、実際に立ったときに「思ったより狭い」と感じるということは珍しくありません。
店舗パースを制作すれば、次のような実際に店舗が出来てからでないと分からないような内容を、完成後に近い感覚で確認できます。
- 通路は十分な幅があるか
- 座席が詰まりすぎていないか
- 天井は圧迫感がないか
特に飲食店などでは、通路や席間隔の狭さはクレームや回転率低下などにつながりやすいです。
店舗パースがあれば、こうしたリスクを事前にチェックできます。
仕上げ材の色味や家具・什器との組み合わせを事前に確認できる
床・壁・天井の素材は、お店の印象を大きく左右します。
たとえば、木材で温かみを出すか、タイルで清潔感を出すか、金属でシャープな印象にするかなど素材の選び方で店舗の雰囲気は変わるのです。
店舗パースでは、「色味のバランス」や「ツヤの強さ」「光の反射具合」などをデータ上で確認ができます。
さらに、家具や什器との相性やサイズ感、配置バランスも事前にチェック可能です。
内装と家具がちぐはぐになっていないか、空間に圧迫感が出ていないかなども確認できます。
完成後の「思ったより安っぽい」「暗く見える」「家具が浮いている」といったイメージのズレを防げる点も、店舗パースを制作するメリットです。
照明の雰囲気をシミュレーションできる
照明は、店舗の雰囲気や集客につながる重要な要素です。
店舗パースがあれば、昼夜の光の入り方、スポットライトの当たり方、影の出方などをシミュレーションすることができます。
たとえば、次のように明るさや色温度の違いによる印象の変化を確認できます。
- 約200lx:かなり落ち着いた暗めの空間(バーなど)
- 約300~500lx:一般的な室内、カフェなど
- 約700lx前後:明るめの店舗や作業性を重視する空間
こうした照明の雰囲気をパースで検証することで、完成後の「思ったより暗い」「雰囲気が違う」といった失敗を防ぐことができるのです。
動きやすいレイアウトか確認できる
店舗では次のように人がスムーズに動ける「動線」が重要です。
- お客様がスムーズに歩けるか
- スタッフが効率よく動けるか
- 動線が交差して混雑しないか
店舗パースがあれば、人がスムーズに動きやすいレイアウトになっているかどうか、も事前に確認することができるのです。
たとえば、飲食店では、次のような幅が通路幅の目安とされています。
- メイン通路:90〜120cm
- テーブル間の通路50-70cm
- 厨房通路:80-100cm
しかし、実際の店舗が完成した際に、「数字上はOKでも、実際は動きづらく感じる」ということもよくあります。
店舗パースではそういった数字ではカバーしきれない感覚的な確認も行うことが可能です。
店舗パースが必要になる場面

店舗パースが役立つのは、「完成後のイメージを伝えたいとき」です。
特に次の3つのような場面で役立ちます。
- 図面だけではイメージが伝わらないとき
- 出店や賃貸契約の判断を早く求められるとき
- デザインの解釈が人によってズレてしまうとき
それぞれ、わかりやすく説明します。
図面だけではイメージが伝わらないとき
平面図や展開図は、設計者にとっては分かりやすい資料です。
しかし、オーナーやテナント候補者など建築の専門知識がない人にとっては、見ても次のような疑問が出てきて、イメージしづらいことが多いです。
- 空間が広いのか狭いのか
- 天井は高く感じるのか
- どんな雰囲気になるのか
結果として、「なんとなく不安」「決めきれない」といった状況が起きやすくなります。
店舗パースがあれば、完成後の店舗のイメージをリアルに見せられるため、専門家でなくとも、「こういう雰囲気なのか」と、理解が一気に進みます。
出店や賃貸契約の判断を早く求められるとき
新規出店やテナント募集をまだ工事が始まっていない段階で行うことがよくあります。
このとき、図面だけでは、「本当に魅力的な空間になるのか?」「集客できる雰囲気なのか?」などが伝わりにくくなってしまいます。
店舗パースを一緒に提示すれば、工事が始まっていない段階であっても、内覧をしなくても、リアルな出店イメージを共有可能です。
出店検討者としても「こういう雰囲気になるのか」とイメージができるため、次のような効果が期待できます。
- 出店判断が早まる
- 契約までの時間が短縮される
- テナント募集用のイメージ画像として使用し、宣伝に使える
実際に、不動産サイトやSNSに高品質な店舗パースを掲載することで、問い合わせ増加につながるケースもよくあることです。
デザインの解釈が人によってズレてしまうとき
「明るい空間にしたい」や、「高級感を出したい」など、言葉のイメージは人によって異なります。
たとえば、ある人にとっての「明るい」は白色光、別の人にとっては温かい電球色かもしれません。
このように図面と言葉だけでは、デザインの解釈が顧客とズレてしまうことがよくあります。
店舗パースがあれば、次のような解釈がズレてしまいやすい内容をイメージとして視覚化して見せることができるため、認識のズレや後からの追加修正を減らすことができます。
- 光の色
- 素材の質感
- 家具の配置
店舗パースを作る前に決めておくべきこと

店舗パースは、図面に書かれたことを、顧客など専門家以外の方に分かりやすく見える化して伝える、共有することが主な目的です。
そのため、ただ何となく作るのではなく、次の4つのことをあらかじめ整理してから制作をすることが重要です。
- どんなお店にしたいのか
- お店の大きさ・設備の位置
- 床や壁の材料・色
- 店内をどんな明るさにするか
それぞれ、順番に説明していきます。
どんなお店にしたいのか
まず最初に決めるべきなのは「お店の方向性」です。
次のように、ファミリー向けなのか、高級志向なのか、長居を重視するのか、それとも回転率を重視するのか、など方向性によって、空間のつくり方は大きく変わります。
- 落ち着いたカフェ:暖色照明+木目素材
- 回転重視のレストラン:明るい照明+効率的なレイアウト
こういった店舗のコンセプトが曖昧だと、店舗パースも曖昧になります。
まずは「どんなお店にしたいのか」をはっきりさせましょう。
お店の大きさ・設備の位置
次に決めるべきは、広さとレイアウトです。
特に飲食店では、次のような数値が一つの目安となることが多いです。
- 客席と厨房の割合(例:6:4 や 7:3)
- メイン通路:90〜120cm
- 厨房通路:60〜80-100cm
また、次のようなレイアウトや動線も重要です。
- レジの位置
- トイレの位置
- 客動線とスタッフ動線
数字上は問題なくても、実際に立つと狭く感じることがあります。
だからこそ、店舗パースで事前に確認する必要があるのです。
床や壁の材料・色
素材と色は、店舗の印象を大きく左右する要素の1つ。
たとえば、木目調であれば温かみのある印象を、タイルであれば清潔感のある雰囲気になります。
モルタルであれば無機質でスタイリッシュな印象を与えやすくなります。
こういった床や壁にどのような種類の、どのような色の材料を使うのかを整理しておきましょう。
それらを整理した上で、店舗パースで組み合わせを確認すれば、「思ったよりうるさい」「暗く見える」といった失敗を防ぐことができます。
店内をどんな明るさにするか
照明は、雰囲気だけでなく店舗の売上にも影響します。
まずは明るさ(照度)を決めましょう。
- 約200lx:バーなど落ち着いた空間
- 約300〜500lx:カフェや一般的な店舗
- 約700lx前後:明るく活気を出す店舗
次に光の色(色温度)を決めていきます。
- 2000〜3000K:温かみのある電球色
- 4000K前後:自然な白色
- 5000K以上:くっきり明るい光
さらに重要なのが「演色性(Ra)」です。
これは、色がどれだけ自然に見えるかを示す数値です。
- Ra80:一般的
- Ra90以上:店舗向き
- Ra95以上:食品や高級商品向き
色の見え方が売上に直結する業態の店舗(飲食店など)では、こういった店内の明るさが特に重要です。
設計図ではわかりづらいですが、店舗パースで光の違いを確認すれば、完成後の「なんか違う」という認識のズレを防ぐことができます。
LAY arChi(レイアーキ)の店舗パースの制作事例
ここでは、実際にLAY arChi(レイアーキ)が制作した次の4つの店舗パースの事例を紹介します。
- イタリアンレストランCGパース
- 路面美容院CGパース
- アパレルxカフェCGパース
- フィットネスジムCGパース
それぞれくわしく見ていきましょう。
イタリアンレストランCGパース

現地イタリアの店舗をイメージして制作したCGパースです。
日本向けにアレンジされたイタリアンではなく、イタリア本土にあるような荒々しさを感じさせる内装デザインを目指して空間を構成しました。
店内は広い空間構成となっており、すべてをテーブル席にするのではなく、奥にバーカウンターやボックス席を配置しています。
客数や利用シーンに応じて使い分けができるレイアウトとしています。
床材はエリアごとに切り替えており、手前はヘリボーン仕上げ、奥はカーペット仕上げとしていることも特徴です。
奥のカーペットエリアは、よりラグジュアリーな雰囲気を演出する構成になっています。
路面美容院CGパース

ハイシーリング(高天井)を特徴とする路面美容院のCGパースです。
こちらの物件は、美容院としては珍しい高い天井高を備えています。
一般的には、開放感の演出やコスト削減を目的に天井を躯体現し(くたいあらわし)仕上げにするケースも多く見られますが、今回の制作では既存の高天井という物件特性をそのまま活かす方針としました。
物件が持つ個性を最大限に引き出すため、受付エリアに造作天井を設けています。
高い天井の魅力を受付空間に集約させ、空間全体の印象を強調する構成になりました。
アパレルxカフェCGパース

アパレルショップの一部をコーヒーショップとして活用した店舗のインテリアCGパースです。
カフェにアパレル販売を組み合わせた業態を想定し、空間デザインを検討しました。
バーカウンターはモルタル仕上げに黒の大理石天板を組み合わせ、上部には曲線形状のレールライトを設置してカウンターを照らす構成としています。
当初はアパレルコーナーとカフェ席を混在させたレイアウトを検討しましたが、動線が交錯し安全面に課題があると判断しました。
そのため、最終的にはアパレルエリアとカフェエリアを明確に分けたレイアウトとしています。
フィットネスジムCGパース

プライベートレッスンや貸切利用を想定したラグジュアリーなフィットネス施設の内観CGパースです。
物件スペースがコンパクトであるため、ダンベルなどの細かなトレーニング器具は壁付けとし、限られた空間を有効活用するレイアウトにしています。
インテリアはモルタルをベースに構成し、壁面にはアクセントとしてウォールグリーンを施しました。
全体は暗めのトーンでまとめ、部分的にサインの光やシームレスライトの照明を取り入れることで、プライベート感とトレーニング意欲を高める空間演出を行っています。
店舗のパース制作ならLAY arChi(レイアーキ)まで!

店舗パースは、完成前の店舗をリアルに見える化するためのツールです。
店舗パースを制作し活用すれば、図面だけでは伝わりにくい空間の魅力を直感的に共有できます。
そうすることで、顧客への訴求力の向上につながったり、顧客や取引先との認識のズレを未然に防いだりすることができます。
しかし、ただ曖昧に店舗パースを作るだけでは意味がありません。
制作前には、コンセプトや面積配分、内装材の選定、照明計画などを明確にしておくことが重要です。
店舗のCGパース制作でお困りの際は、私たち「LAY arChi(レイアーキ)」にご相談ください。
LAY arChi(レイアーキ)は、商業施設や飲食店、美容室、フィットネスジムなど幅広い業態に対応する建築CGパース制作会社です。
スピードとクオリティの両立を重視し、案件内容に応じて最短即日納期での制作にも対応可能。
物件の魅力を最大限に引き出す高品質な店舗パースをご提供いたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。



